6月24日(土)自然観察会

6月24日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ)

今回は、この時期に見られる「冬虫夏草」を探しながらの観察会です。冬虫夏草とは、昆虫の幼虫や蛹に寄生するキノコ。よく見られるポイントでオサムシタケを探しますが、なかなか見つかりません。こんな感じなんだけどなぁ・・・。と地面から白くて小さな突起物をみつけたので今回ガイド役のkinさんに確認してもらいました。すると、ハナサナギタケという冬虫夏草ということが判りました。蛾(多分?)のサナギから子実体が出ています。

ハナサナギタケ

ひとつ見つかると冬虫夏草を見るのは初めてという参加者の方々も「これもそうかしら?」「こっちは?」と自分の力で見つけられるようになりました(なんだか楽しそう)。皆さん眼が小さな冬虫夏草を見つけられる眼に変わってきたようです。残念ながらオサムシタケを見つけることはできませんでしたが、散策途中で粘菌(変形菌)も観察。枯れ葉や枯れ木の上をアメーバ運動しながら移動し、その後胞子を放出する子実体へと形体を変える不思議な生物の粘菌は、迷路を最短ルートで解き示すことができるというすごい能力を持っていることが研究で判っています。面白いですね。

エダナシツノホコリ(変形菌=粘菌)

今回は地面と対峙しながら小さな世界をのぞき見る観察会でしたが、時折視線を上に向けると、ネムノキの花が咲いていたり、リョウブがそろそろ花を咲かせようと花軸を伸ばしていたり、イチヤクソウの開花など、初夏らしい八国山の姿が見られました。

次回の自然観察会は7月22日(土)開催予定です。

※掲載写真ははっちこっくメイトのkinさん提供