12月23日(土)自然観察会

報告が遅くなりましたが、12月23日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30~3時30分)

葉を落としきった落葉樹が目立ち始め、冬支度がすすんだ八国山で「何が見られるかはその時々のお楽しみ」という歩きながらの観察会は、たいけんの里向いにある「ころころ広場」からスタートしました。

ころころ広場

11月の観察会でたくさんのテントウムシを観察できたケヤキにはテントウムシの姿は確認できません。しかし、はがれる直前で鱗状に少し浮いた樹皮をはがすと、樹皮の下で越冬しようとしていたカメムシなどを確認することができました。樹皮に生えているものの、普段なかなか目に留まることのないコケ類や地衣類(コケとは別物で菌類として分類される)も虫メガネを使って観察します。コケに霧吹きで水分を与えると、乾燥で萎れていたコケが鮮やかな緑色のふっくらとした姿に戻りました。

モジゴケの仲間(地衣類)

雑木林の細い小道を進みながら、傘をかぶったようなリョウブの冬芽や、ベタベタとした樹脂に覆われているトチノミの冬芽などを観察すると、寒さや雨、乾燥や虫害などから身を守り、春には若々しい新芽や花を咲かせようと準備をしている樹木の生命力を感じることができます。

トチノミ冬芽