11月24日(土)自然観察会

11月24日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:曇り 午後1時30分~3時40分)

今日の自然観察会は八国山をのんびり歩きながらの観察会。たいけんの里の庭に咲く「ヒイラギ」の花の香りを楽しんだのち八国山へ向かいました。実は前日にも下見を兼ねて八国山に来ており、小春日和の陽気にチョウやトンボなどの昆虫が活発に活動していましたが、観察会当日は曇りのせいで少し肌寒く、虫たちの飛び交う姿を見ることはできませんでした。

前日観察のツマグロヒョウモン
前日観察のアキアカネ

八国山も少しずつ紅葉がすすみ、コナラ、クヌギ、ケヤキ、エノキなど、足元には色々な形をした葉が落ちています。新芽が生えるまでは枯れても葉が落ちない「ヤマコウバシ」の葉を観察。手でこすると微かにいい香りがしました。

木の実を観察するにはいい季節で、ムラサキシキブ、ゴンズイ、カマツカ、エノキ、イイギリなどの実を観察しました。

ムラサキシキブ
ゴンズイ

特に、高所に花と実をつける「ハンノキ」が先日の台風で倒れていて、高所にあって普段観ることが難しい花や実を目の前で観察できたのは、貴重な体験でした。ハンノキは湿地や沼に自生する落葉高木。八国山では、冬に野鳥たちが集まる湿地に生えています。寒い冬に花を咲かせるので、八国山では新年を迎えしばらくするとハンノキの上方が薄っすらと紅く染まります。八国山で一番最初に花を咲かせる樹木です。草木染の染料にも使われます。

ハンノキの実
ハンノキ雄花
ハンノキ雌花