8月12日、毎年恒例の八国山の「夜の昆虫観察会」が行われました。
まずはたいけんの里を18時過ぎに出発して、夕闇迫る八国山の森の中を歩きながら、みんなで夜に活動する虫たちを探します。今回もカブトムシ、コクワガタ、ノコギリカミキリ等を観察することができました。
19時過ぎになると森の中は真っ暗になってきます。今度は光に寄ってくる虫たちをライトトラップという仕掛けを利用して観察します。
トラップにはコウチュウやガの仲間などがやって来ます。青いコガネムシのアオドウガネや小さなハンミョウのトウキョウヒメハンミョウがやって来ました。
トラップのまわりでは「スイッーチョ」とハヤシノウマオイが鳴き、その仲間の幼虫も姿を見せました。
そしてこの日の主役は、モスラのモデル、手のひら大の大きなガのヤママユでしょうか。
たいけんの里に戻ると大きなガのウンモンスズメが出迎えてくれました。今回も昼間には出会うことのないいろんな虫たちの姿を楽しみ、20時に無事解散となりました。
人気のイベントのため、市報等による参加者募集は満員御礼となり、お断りせざるを得ない方も出てしまいました。来年も実施されたなら、多くの方に八国山の夜の世界を楽しんでもらえればと思います。
6月24日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ)
今回は、この時期に見られる「冬虫夏草」を探しながらの観察会です。冬虫夏草とは、昆虫の幼虫や蛹に寄生するキノコ。よく見られるポイントでオサムシタケを探しますが、なかなか見つかりません。こんな感じなんだけどなぁ・・・。と地面から白くて小さな突起物をみつけたので今回ガイド役のkinさんに確認してもらいました。すると、ハナサナギタケという冬虫夏草ということが判りました。蛾(多分?)のサナギから子実体が出ています。
ひとつ見つかると冬虫夏草を見るのは初めてという参加者の方々も「これもそうかしら?」「こっちは?」と自分の力で見つけられるようになりました(なんだか楽しそう)。皆さん眼が小さな冬虫夏草を見つけられる眼に変わってきたようです。残念ながらオサムシタケを見つけることはできませんでしたが、散策途中で粘菌(変形菌)も観察。枯れ葉や枯れ木の上をアメーバ運動しながら移動し、その後胞子を放出する子実体へと形体を変える不思議な生物の粘菌は、迷路を最短ルートで解き示すことができるというすごい能力を持っていることが研究で判っています。面白いですね。
今回は地面と対峙しながら小さな世界をのぞき見る観察会でしたが、時折視線を上に向けると、ネムノキの花が咲いていたり、リョウブがそろそろ花を咲かせようと花軸を伸ばしていたり、イチヤクソウの開花など、初夏らしい八国山の姿が見られました。
次回の自然観察会は7月22日(土)開催予定です。
※掲載写真ははっちこっくメイトのkinさん提供
随分と遅くなってしまいましたが、5月27日(土)に開催された自然観察会の報告です。
八国山入口付近の広場で数匹のアカホシゴマダラ(春型)が時折滑空しながら飛んでいました。メイトのbeetnさんに聞いたところ、春型は名前の由来の赤い星がでないそうです。しかも外来生物だとのこと。
ひだまり広場から尾根道に抜けて戻るルートをじっくり歩きながら自然観察をしました。イチヤクソウの開花にはまだ早く、その代わりサイハイラン、ネジキ、イボタノキ、ムラサキシキブ、センダンの花を観察することができました。
八国山たいけんの里主催の「八国山自然観察会」が下記内容で開催されます(はっちこっくメイト自然部会が観察会のお手伝いをしています)。今回の観察会は事前申込みの必要な観察会です。ご興味のある方は、たいけんの里へお問合せください。
「八国山自然観察会」-春の野草を観察しよう!-
日時:2017年5月27日(土)午前10時~正午
集合:八国山たいけんの里
定員:先着20名(5月4日より申込み開始)
保険・資料代:100円
お問合せ:八国山たいけんの里(←市ホームページへ)
市民ボランティアはっちこっくメイト自然部会の活動情報