1月27日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30分~3時30分)
1月22日に降った大雪と最強寒波による48年振りの冷え込みが重なり、1月の自然観察会は雪景色の残る八国山をゆっくりと歩きながら行なわれました。
まず湿地に立ち寄り野鳥を探します。個人的に1週間前に来たときは、アオジやアカハラ、シメなどを確認することができましたが、雪に覆われた湿地に来ていたのはキジバト、ヒヨドリのみ。しばらく待ってようやく一羽のカシラダカが姿を見せてくれました。
一面に広がる雪景色の中、キンと冷えた空気を吸いながら尾根道に向かって登っていくのはとても気持ちがいいです。尾根道ではリョウブやウワミズザクラ、ゴンズイなどの冬芽を観察し、ひだまり広場に向かって歩いていると、ピンク色の小さなウグイスカグラの花が目に飛び込んできました。春先に咲く印象が強かったので「もう咲いているの?」と少々驚きましたが、あと1週間ほどで立春、もう春はすぐそこまできているようです。
報告が遅くなりましたが、12月23日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30~3時30分)
葉を落としきった落葉樹が目立ち始め、冬支度がすすんだ八国山で「何が見られるかはその時々のお楽しみ」という歩きながらの観察会は、たいけんの里向いにある「ころころ広場」からスタートしました。
11月の観察会でたくさんのテントウムシを観察できたケヤキにはテントウムシの姿は確認できません。しかし、はがれる直前で鱗状に少し浮いた樹皮をはがすと、樹皮の下で越冬しようとしていたカメムシなどを確認することができました。樹皮に生えているものの、普段なかなか目に留まることのないコケ類や地衣類(コケとは別物で菌類として分類される)も虫メガネを使って観察します。コケに霧吹きで水分を与えると、乾燥で萎れていたコケが鮮やかな緑色のふっくらとした姿に戻りました。
雑木林の細い小道を進みながら、傘をかぶったようなリョウブの冬芽や、ベタベタとした樹脂に覆われているトチノミの冬芽などを観察すると、寒さや雨、乾燥や虫害などから身を守り、春には若々しい新芽や花を咲かせようと準備をしている樹木の生命力を感じることができます。
11月25日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30分~3時30分)
今回は、八国山を散策しながらの「ぶらり観察会」。真冬並みの寒気が入り込んだせいで、一気に紅葉が進み、たいけんの里の庭木も葉を紅、黄色に染めて来場者を迎えてくれます。
当日は日差しも温かく快適な観察日和で、そのポカポカ陽気に誘われて、隠れていたであろう樹皮の隙間からたくさんのテントウムシが日光浴?をするために出てきていました。
落葉のじゅうたんを敷き詰めたような散策路をゆっくり歩きながら、時折足をとめてムラサキシキブ、クコ、カマツカ、マユミなどの実を観察しながら八国山のちいさな秋を楽しみました。来月はどんな八国山との出会いが待っているでしょうか?
次回観察会は12月23日(土)午後1時30分からです。(申込不要、当日受付)
9月23日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:曇り 午前10時~正午)
朝方まで降っていた雨もあがり、予定通りに観察会をおこないました。今回は、北山公園と八国山を歩いての観察会です。
北山公園では田んぼの稲穂が膨らみ、黄金色に輝いていました。もうすぐ収穫です。そして、田んぼの畦道を歩きながら足元に咲くミゾソバ、イボクサ、ツユクサなどの小さな花を観察しました。そして菖蒲田ではトウキョウダルマガエル(絶滅危惧種)が「ぷか~」っと浮いている姿が・・。しょうちゃん池にはダイサギとアオサギが飛来していました。ここ数日は毎日のように見られるとのこと。いつまで北山公園にいてくれるでしょうか?
しょうちゃん池周辺にやってくると、なにやら甘い香りがしてきました。香りの元はカツラの葉のようです。カツラの葉はハート型でとてもカワイイです。
じっくりと観察しながら、八国山入口の広場で各自が採取したもの(花・葉・実など)をフィルムマウントに挟んで見てみます。すると、余分な背景が無いため、小さな花でも雄しべ・雌しべなど細かな構造に目を向けて観察することができました。今日は北山公園をじっくり観察したため、八国山の中までは行けませんでしたが、入口の広場で紅葉の種、エノキの実、アカホシゴマダラを観察して終了となりました。
10月はきのこの観察会を予定しています。
市民ボランティアはっちこっくメイト自然部会の活動情報