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2月12日(祝)野鳥観察会

報告が遅くなりましたが、毎年恒例の野鳥観察会が2月12日(祝)に行なわれました。(天気:はれ 午前10時~正午)

まずは北山公園で野鳥を探しです。菖蒲田周辺ではツグミ、ジョウビタキ、昨年の観察会では確認できなかったセキレイの仲間3種(ハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイ)を観察することができました。カワセミを探しにしょうちゃん池に向かうと、上空を優雅に飛ぶオオタカの姿が!!滅多にお目にかかれないゲストの登場に参加者も大喜びでした。

八国山の湿地ではいつものようにアオジが落葉をひっくり返しながらエサを捕食していました。探鳥しながら八国山を歩いてシジュウカラ、ヤマガラ、モズの姿を確認できました。寒さとやや強い風のせいか、観察した野鳥は種類・個体数とも少なめに感じましたが、まだまだ3月いっぱいまでは野鳥観察が楽しめるはずです。4月にはいると、冬鳥はそろそろ北へ帰りはじめます。

シメ
モズ

1月27日(土)自然観察会

1月27日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30分~3時30分)

1月22日に降った大雪と最強寒波による48年振りの冷え込みが重なり、1月の自然観察会は雪景色の残る八国山をゆっくりと歩きながら行なわれました。

まず湿地に立ち寄り野鳥を探します。個人的に1週間前に来たときは、アオジやアカハラ、シメなどを確認することができましたが、雪に覆われた湿地に来ていたのはキジバト、ヒヨドリのみ。しばらく待ってようやく一羽のカシラダカが姿を見せてくれました。

雪景色の八国山

一面に広がる雪景色の中、キンと冷えた空気を吸いながら尾根道に向かって登っていくのはとても気持ちがいいです。尾根道ではリョウブやウワミズザクラ、ゴンズイなどの冬芽を観察し、ひだまり広場に向かって歩いていると、ピンク色の小さなウグイスカグラの花が目に飛び込んできました。春先に咲く印象が強かったので「もう咲いているの?」と少々驚きましたが、あと1週間ほどで立春、もう春はすぐそこまできているようです。

ウグイスカグラ

12月23日(土)自然観察会

報告が遅くなりましたが、12月23日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30~3時30分)

葉を落としきった落葉樹が目立ち始め、冬支度がすすんだ八国山で「何が見られるかはその時々のお楽しみ」という歩きながらの観察会は、たいけんの里向いにある「ころころ広場」からスタートしました。

ころころ広場

11月の観察会でたくさんのテントウムシを観察できたケヤキにはテントウムシの姿は確認できません。しかし、はがれる直前で鱗状に少し浮いた樹皮をはがすと、樹皮の下で越冬しようとしていたカメムシなどを確認することができました。樹皮に生えているものの、普段なかなか目に留まることのないコケ類や地衣類(コケとは別物で菌類として分類される)も虫メガネを使って観察します。コケに霧吹きで水分を与えると、乾燥で萎れていたコケが鮮やかな緑色のふっくらとした姿に戻りました。

モジゴケの仲間(地衣類)

雑木林の細い小道を進みながら、傘をかぶったようなリョウブの冬芽や、ベタベタとした樹脂に覆われているトチノミの冬芽などを観察すると、寒さや雨、乾燥や虫害などから身を守り、春には若々しい新芽や花を咲かせようと準備をしている樹木の生命力を感じることができます。

トチノミ冬芽

11/25日(土)自然観察会

11月25日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:晴れ 午後1時30分~3時30分)

今回は、八国山を散策しながらの「ぶらり観察会」。真冬並みの寒気が入り込んだせいで、一気に紅葉が進み、たいけんの里の庭木も葉を紅、黄色に染めて来場者を迎えてくれます。
当日は日差しも温かく快適な観察日和で、そのポカポカ陽気に誘われて、隠れていたであろう樹皮の隙間からたくさんのテントウムシが日光浴?をするために出てきていました。

たいけんの里の紅葉
ナミテントウ

落葉のじゅうたんを敷き詰めたような散策路をゆっくり歩きながら、時折足をとめてムラサキシキブ、クコ、カマツカ、マユミなどの実を観察しながら八国山のちいさな秋を楽しみました。来月はどんな八国山との出会いが待っているでしょうか?

ムラサキシキブ
クコの実
紅葉したサクラ

次回観察会は12月23日(土)午後1時30分からです。(申込不要、当日受付)

10月28日(土)きのこ観察会

報告が遅くなりましたが、10月28日(土)、たいけんの里で開催された自然観察会の報告です。(天気:曇り 午前10時~正午)

10月の長雨と台風21号の影響で八国山はかなり地面がぬかるんだ状態でした。雨が降りすぎるのもキノコ探しには決して適した状況とは言えません。しかし様々なキノコを観察することができました。

胞子を煙のように飛ばすホコリタケ
ドングリに生えるキノコの仲間ドングリキンカクキン
ニワトリの足先のように見えるサンコタケ
シメジの仲間かな?

このキノコの観察会は「キノコの働き(役割)について楽しく学ぶ」ことを目的にしているので「食べられるかどうか」といった話は一切しません。ですから参加者の中には肩透かしを食わされたと感じる方もいるかもしれません。しかし、小さなキノコや変わった形や性質のキノコを自分で見つけられるようになると、次第にキノコ探しが楽しくなってきます。
「キノコ見つけた!」とはしゃぐ子どもたち。「これがキノコ?!」と驚く大人たち。「カワイイね!」と子どもと一緒に観察するお母さん。観察会が終わる頃には皆さんキノコが大好きになっていました。次回の観察会は11月25日(土)午後1時~3時30分(申込み不要直接たいけんの里集合※雨天中止)です。

可愛らしいキノコ